こんにちは。
こわがりパパこと「のマンボウ」です。
先週の後半から今週にかけてS&P500やNASDAQ100といった米国指数や日経平均が急落しています。
また、この記事を書いている2024年8月5日には日経平均株価が一日で12.4%も下落しました。これは1987年のブラックマンデーの際の下げ幅を超えて過去最大となったとのこと。
私は投資歴4年程度の若輩者ではありますが、コロナショックや、米国の利上げでNASDAQ100指数が2/3に下落する経験してきており、下げ相場にはある程度の耐性があると自負していますので、今回のパニック売りともいえる急落相場で我々投資家が何をすべきか、何をしてはいけないかについて、記事にまとめました。
なお、なぜこのように日米で同時に株の急落が発生したのかについては、株に詳しいユーチューバーさんやブロガーさんが解説してくださっていると思いますし、私は株価の上下の原因究明には興味がないので、この記事では株価急落時の心構えを中心に記載したいと思いますので、ご承知おきください。
この記事の結論
・株価急落時に投資家が“ぜったい”やってはいけないこと
①パニック売り
②積立を止めてしまうこと
③悲観的になること
・株価急落時に投資家がすべきこと
①現実逃避
②相場の底に備える
株価急落時に投資家が“ぜったい”やってはいけないこと
①パニック売り
株価急落時に投資家が絶対やってはいけないことの一つ目は「パニック売り」です。新NISA制度が始まってから投資を始めた方のような経験の浅い投資家は、チャートを見るたびに減っていく資産に耐え切れず、保有していた資産を売って「この状況から逃げてしまいたい」と強く思うかもしれませんが、それは長期投資においては最悪の選択肢です。
大切なことなのでわざとらしく繰り返します、
下げ相場時に保有資産を売却することは絶対にしてはいけません。
短期トレードの場合はといって、自分が想定した方向と逆方向に株価が動いた場合に「損切り」といってポジションを解消して、次のチャンスに備えるというのは、むしろ推奨される行為ですが、この「損切り」という行為は、トレーダーの為の言葉であり、長期投資家の辞書には「損切り」という言葉はありません。
ネットを見ていると、特に投資経験の浅い投資家にこの「損切り」という言葉を誤解している方が多いのではないかと思います。
後述の「株価急落時に投資家がすべきこと」でも説明しますが、株価急落は長期投資家にとってはうれしくって抱き合いたくなるくらいのチャンスだと心得ておきましょう。
②積立を止めてしまうこと
株価が日々下落していく下げ相場においては、購入した投資信託やETFが購入した直後から含み損を抱えてしまうことは珍しくありません。そんな状況で自分の大切なお金を投資に回すのは気分が良くないので「いったん積み立てを止めて上昇相場にもどったら積み立てを再開しよう」と考えるかもしれません。
もし、今自分がそのように感じているのであれば、次の質問を自問してみてください。
自分は相場が上昇に転じた瞬間が分かりますか?
もし分かると思うのであれば、なぜ今回の急落を回避できなかったのですか?
長期投資においては、購入タイミングを計ることは基本的にNGです。なぜなら、これから株価は上昇トレンドになるかどうかは誰にもわからないからです。それが分かればみんな伝説の投資家であるBNFさんやテスタさんのようになれます。従って、私たちのような平凡な投資家ができる最善の方法は、
何も考えずに、機械的に、決められたタイミングで、決められた額の投資信託やETFを買い続けること
株価下落時にパニック売りをした場合と、淡々と株価の購入を続けた場合、最終的な資産にどれほどの差異が生じるかを説明してくれる動画やブログ記事はたくさんありますので、具体的に知りたい方は調べてみてください。
③悲観的になること
株価急落時に投資家が絶対やってはいけないことの三つ目は「悲観的になること」です。
自分が仕事を頑張って稼いだお金で買った投資信託やETFがせっかく築き上げてきた含み益が、ほんの数日の間にで消えてなくなってしまい、含み損を抱えてしまう状況を目の当たりにすると「もう株価は前のような水準に戻らないのではないか」と思うかもしれません。
しかし、安心してください。株価が前のような水準に戻る確率は極めて高いと考えられます。ただし、株価が戻るのが来月なのか、来年なのか、それとも10年後七日は誰にもわかりません。
以下のグラフは、Yahooファイナンスより引用したS&P500指数の10年分の月足チャートです。
グラフの①の部分は有名なリーマンショックによる株価下落で、この時は約1年4か月でS&P500指数は約半分(-52.6%)になっています。この時、株価がリーマンショック前の水準に戻るまでに5年5カ月かかっています。
チャートの②の部分はコロナショックによる株価下落です。この時はわずか1か月でS&P500指数は33.9%も下落をしています。しかし、急落な下落の反動か、コロナショック前の水準の株価に戻るまでに要した期間は約5か月間でした。
チャートの③はコロナ禍(久しぶりにこの言葉を使いました)からの回復期にあたる2022年に米国がマイナス金利政策から方針転換を行い、利上げを開始したタイミングです。この時は約1年かけて株価が約19.3%下落してますが、2023年から2024年の前半にかけて株価は上昇を続け、コロナ禍に記録した史上最高値を更新する水準にいました。
このように、わずか直近10年間のチャートを見ても、20%を超える大きな株価下落は何度も発生していますが、そのたびに株価は復活し最高値を更新してきました。今回の株価急落によって、投資家は決して悲観的になってはいけない理由が分かると思います。「あ、株価下がってんの?ほうけ。まぁいつか株価が戻るっしょ」これくらいの心構えでいるくらいが我々長期投資家にはちょうどいいんです。
株価急落時に投資家がすべきこと現実逃避
大切なことなので「株価急落時に投資家が“ぜったい”やってはいけないこと」から記載してきましたが、ここからは逆に「株価急落時に投資家がすべきこと」について解説をしてゆきます。
①現実逃避
インパクトを出すために敢えて変な言葉を使いましたが、株価急落時に投資家がすべきことの一つ目は「現実逃避」です。
紛らわしい言葉で書きましたが、要は「株価を見ないこと」という意味です。「株価急落時に投資家が絶対やってはいけないこと」で紹介した行動は、基本的に自分の資産が減っていくことへ不安や恐怖から株価の動きを逐次チェックしてしまうためにやってしまう行動です。従ってこれらの行動を避けるために一番有効な手段は「株価を見ないこと」、つまり現実逃避です。
いちいち株価をチェックしてソワソワしている暇があったら、本を読んで自己研鑽をしたり、副業をするためにスキルアップをしたりするなど、もっと有意義な活動に貴方の貴重な時間を使ってあげてください。
長期投資は30年40年先を見据えてやるべき活動であり、30年40年間続けなければいけない活動でもあります。「株価急落くらいでソワソワしていたら30年40年も心が持たないよ」それくらいの気持ちで長期投資はやりましょう。
さぁ、いますぐそのS&P500や日経平均株価のチャートを閉じて布団に入りましょう。あなたがチャートとにらめっこしていたって株価の動きは変わりません。
②相場の底に備える
株価急落時に投資家がすべきことの二つ目は「相場の底に備える」です。「株価急落時に投資家が絶対やってはいけないこと」の「②積立を止めてしまうこと」で、株価急落時に私たちのような平凡な投資家ができる最善の方法は、何も考えずに、機械的に、決められたタイミングで、決められた額の投資信託やETFを買い続けることであると記載しました。この理由は下落トレンドにおいて株式を購入し続けることは保有資産の平均取得単価を下げることになるからです。
株価が100円から50円に下落した時に、①パニック売りをした場合、②積立を止めて50円を現金で保有した場合と、③積立を継続し50円分の株を追加で購入した場合とで、株価が100円に戻った時に保有資産がどのように変化するかシミュレーションしてみましょう。
ケース | 株価100円の時資産 | 株価50円下落時の資産 | 株価100円に回復した時の資産 |
パニック売り | 100円 | 50円 | 50円 |
積立止め | 100円 | 100円(株50円、現金50円) | 150円 |
積立継続 | 100円 | 100円(50円+50円) | 200円 |
非常に単純化したシミュレーションではありますが、株価急落時にパニック売りをしたり、積立を止めてしまった場合と、株価が下落しても悲観的にならずに、株の購入を続けた場合とでは、株価が急落以前の水準に戻った際の資産額に大きな差が発生することが分かります。
このことからも、株価急落時に投資家がすべきことは「相場が底を打った時に追加で投資信託やETFを購入できるように備えること」であることは納得いただけたかと思います。
一方で、「株価急落時に投資家が絶対やってはいけないこと」の「②積立を止めてしまうこと」でも説明しましたが、長期投資において売買タイミングを計ることは“基本的にNG”ですし、売買タイミングなんて誰にもわかりません。しかしながら株価急落時に追加で資産を購入するタイミングかもしれないと教えてくれる投資ルールがあります。それが「-5%ルール(※)」になります。
(※)「-5%ルール」はユーチューバーの投資塾のゆう様が提唱している投資方法で、いかに記載する内容は、私がその動画から学んだことの紹介になります。「-5%ルール」をしっかり理解したい方は、Youtubeで投資塾様の動画をぜひ見てみて下さい。
-5%ルールの内容は非常にシンプルで以下のようなものになります。
積立を行っている投資信託やETFが連動を目指している指標が直近1週間(5営業日、通常月曜日から金曜日の値動きで判断する)で5%以上下落したら、週明けに積立で購入している金額の1年分の金額を纏めて購入する
-5%ルールを実行するためには常にまとまった金額の現金をストックしておく必要がある為、いきなりやろうとしてできるものではありませんが、投資塾様の検証では結構な確率で、相場の底付近では一週間で5%以上の下落が発生しているとのこと。
従って、心には余裕がなくても懐に余裕のある投資家様は、ぜひYoutubeで投資塾様の動画を見て-5%ルールについて勉強していただき、S&P500などの指数が1週間で-5%以上下落したことを確認できましたら、「これはチャンス到来!」と小躍りしながら投資信託やETFをバーゲン価格でまとめ買いしていただくのがいいかと思います。
この記事では、株価急落時に投資家がどうすべきかを解説してきました。私自身、突然の株価の下落に驚いており、急いでこの記事を執筆した為、読みづらい点、不正確な点がありましたら申し訳ございません。後日落ち着いたら修正させていただこうと考えております。
最後にもう一度この記事の結論を記載します。
結論
・株価急落時に投資家が“ぜったい”やってはいけないこと
- パニック売り
- 積立を止めてしまうこと
- 悲観的になること
・株価急落時に投資家がすべきこと
- 現実逃避
- 相場の底に備える